2026年04月13日-04月17日
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中国、東部海域の「海底化学元素マップ」を初めて発表

2026年04月16日

 中国地質調査局はこのほど、過去20年近くの中国東部海域の海洋地質調査の成果を初めて発表し、詳細な「海底化学元素マップ」を作成した。これは、沿岸地域および海域の空間計画、生態系環境保護、資源探査などの関連業務に対し、精度の高いデータ支援を提供するものとなる。中央テレビニュースが伝えた。

 今回の調査では、研究チームが統合した表層堆積物の実測データと機械学習データが2万地点を超えた。これにより、中国東部海域を対象とする大規模な地球化学データセットが構築された。研究では、陸域から海域に至る堆積物の地球化学的な特徴を分析し、鉄、マンガン、銅、レアアースなど数十種類の化学元素について、位置や含有量、分布傾向を地図化した。これらは「中国東部海域堆積物地球化学図集」としてまとめられ、海洋開発や環境保全に活用される基礎データとなる。

 自然資源部中国地質調査局青島海洋地質研究所の竇衍光研究員は、「元素の分布データを用いることで、汚染が懸念される区域や生態的に影響を受けやすい区域の把握、海洋生態保護レッドラインの設定、海洋汚染やリスクの管理に役立つ。また、海底鉱物資源の探査対象を絞り込む際の参考にもなる」と説明した。さらに、海洋の形成過程や環境変化を分析するうえでの基礎データとしても利用できるとしている。

 中国東部海域には、渤海、黄海、東シナ海などが含まれ、ユーラシア大陸と太平洋を結ぶ海域に位置する。今回の研究は、中国東部海域における堆積物地球化学の体系的なマッピング事例として位置づけられる。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より

 
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