中国河南省鄭州市の国家スーパーコンピューティング・インターネット・コアノードで14日、中国最大規模とされる科学AI計算クラスターが稼働した。AIを活用した科学研究向けの計算基盤整備の一環と位置づけられる。人民日報が伝えた。
近年は、AIを活用した科学研究の拡大に伴い、大規模並列計算や1兆パラメーター級モデルの学習、高スループット推論への需要が高まっている。今回稼働したクラスターは、6万枚規模のAIアクセラレータカードを備え、中国製のコアチップを用いて全精度計算に対応するという。高速相互接続やストレージと計算処理の連携により、高帯域・低遅延の通信環境を確保し、並列ジョブのスケジューリングは毎秒1万回超に対応するとしている。
応用面では、バイオや材料分野ですでに大規模並列計算のテストを実施した。3万枚規模のAIアクセラレータカードを使ったタンパク質フォールディングシミュレーションでは、従来のアルゴリズムに比べ1000倍の高速化を達成した。さらに、4万5000枚規模では1兆原子規模の液体水分子動力学シミュレーションを実施し、乱流の直接数値シミュレーションでも計算規模を拡大したとしている。