中国科学院微小衛星イノベーション研究院が開発した小型貨物宇宙船「軽舟」試作機(白象号)の初の試験成果が15日、上海で公表された。新華網が伝えた。
同研究院マイクロナノ衛星総合研究所所長で、「軽舟」の設計総責任者を務める常亮氏によると、「軽舟」試作機は3月30日、力箭2号遥1ロケットで打ち上げられ、予定軌道に投入された。機体重量は4.2トンで、1トンの科学試験ペイロードを搭載し、3年間の軌道上運用を想定している。
今回の試験飛行では、重要技術の検証、低コスト設計、ミッション拡張の3分野を中心に検証を進めた。機体は飛行制御試験を終えた後、自律的に高度を上げて600キロメートル軌道に移行し、現在は長期運用段階に入っている。今後、飛行プラットフォームの重要技術の検証や、安定性、拡張性に関する試験を進める。
低コスト化に向けた技術検証も進めた。エネルギー分野では、折りたたみ式の超薄型フレキシブル単結晶シリコン太陽電池の軌道上性能を確認し、コストは従来型の10分の1としている。通信分野では、新方式の空対空通信モジュールにより、450キロメートル以上でのデータ伝送能力を検証した。3Dプリント技術や新材料の活用についても、コスト削減や製造期間短縮につながるかを調べている。

(画像提供:人民網)