2026年05月11日-05月15日
トップ  > 中国 科学技術ニュース >  2026年05月11日-05月15日 >  中国で進む観光分野のAI活用 大型連休で見えた変化

中国で進む観光分野のAI活用 大型連休で見えた変化

2026年05月12日

 出発前の旅行プラン作成から、旅行中のインタラクティブ体験まで、中国では今年の大型連休(労働節)期間中、人工知能(AI)が観光の全プロセスに組み込まれ、「デジタル化」と「スマート化」を特徴とする新たな旅行スタイルが広がっている。中国新聞網が伝えた。

「自分で旅行プランを考えなくてもいいし、音声ガイド機を借りるために列に並ぶ必要もない。今回の旅行の『同行者』はAIだ」。浙江省杭州市を旅行していた00後(2000年代生まれ)の劉耀凱さんは、取材に対しこう語った。

 杭州市では、都市レベルの文化観光向けスマートAI「杭小憶」を起動し、旅行の要望を入力するだけで、システムが自動的に情報を選別し、旅行ルートを設計。図や写真を交えたオーダーメイドの旅行プランが生成される。

 劉さんは「『杭小憶』に、両親を連れて3日間旅行したいこと、茶が好きなこと、歴史文化を知りたいこと、あまり疲れたくないことを伝えた。すると数秒後には、龍井村での茶体験や、良渚古城遺跡の大型VR(仮想現実)没入型体験など、混雑を避けたプランがスマートフォンに届いた。まるで現地の友人が計画を手伝ってくれたようだった」と述べた。

 出発前のAIによる旅行プランが「見えないアシスタント」だとすれば、観光地に入った後のAIは「見える旅の友」となる。

 大学生の楊昌原さんは今回杭州で、VRゴーグルをかけて「宇宙を遊泳」したり、将棋ロボットと対局したり、AIと議論を交わしたりするなどの「テクノロジーの旅」を体験した。

 楊さんは「これまでAIは学習や生活を支える道具という印象が強かったが、ここではAIの幅広い応用シーンや可能性を見ることができた」と振り返った。

 旅行プランの作成からスマートガイドまで、AI技術は観光のあり方と旅行体験を大きく変えつつある。

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

中国科学技術ニューストップへ
上へ戻る