中国上海市の張江人工知能(AI)イノベーションタウンにあるAI体験店舗が注目を集めている。約2000平方メートルの店内には、さまざまなAI製品が並び、小売店というより、体験型空間となっている。中国新聞網が伝えた。
店の入り口付近では、複数のスマートロボットがゆっくりと動き回り、来店者にぶつからないように回避する姿があった。子どもたちが興味深そうに後について回る姿も見られる。近くにはAI健康スクリーニング装置が設置され、利用者が画面の前に立つと、心拍数や血圧、睡眠の質などを分析した個別の健康レポートが短時間で生成された。
店内にはさまざまなAI製品が展示されている。中でも目を引くのは、ペット向けのAI製品であるスマート猫用トイレだ。利用回数や滞在時間を記録するだけでなく、尿の酸性度などを分析し、泌尿器や腎臓に関する疾患の兆候を検知する機能を備えている。体験していた来店者は「猫は体調不良を言葉で伝えられないが、これは健康管理装置のようなものだ」と話していた。
同施設は開業からわずか2日で、張江の新たな人気スポットとなっている。これまで複数の展示施設やオンライン上に分散していたAI技術を一カ所に集約し、専門知識がない来場者でも最先端製品を体験・利用できる場となっている。
運営会社である元夢智慧の趙彤陽CEO(最高経営責任者)によると、店内には100以上のブランドが出店し、500点を超えるAI製品が展示されている。その約9割が中国製で、一部は海外の展示会に出展されたばかりで、まだ市場に流通していない新製品もあるという。
この店舗の特徴は、単なる販売にとどまらない点にある。来場者は製品を「見て、触れて、購入できる」だけでなく、体験やレンタルも可能だ。ロボット体験エリアでは比較的低価格で短時間の体験サービスを提供。3Dプリンターやレーザー加工機のコーナーでも、材料費のみで利用できるプランが用意されている。さらに、ロボットや3Dプリンターのレンタルサービスも計画されており、購入前に試用できる仕組みを整えている。

(画像提供:人民網)