中国の大型養殖工船「国信1号2-2」が11日、船上で育成したサーモンを初めて水揚げし、市場に出荷した。船内水槽で育てた約3000尾(約12トン)のアトランティックサーモンで、移動式の養殖工船によるサケ・マス類の商業規模生産の事例となる。科技日報が伝えた。
同船は青島国信集団が投資・運営する養殖工船で、アトランティックサーモンなどサケ・マス類の通年連続養殖の実証を主な目的としている。船内には標準養殖水槽が15基設置され、総養殖水量は約10万立方メートル。1基あたり6000立方メートル以上で、一般的なプール2〜3個分の規模に相当する。
アトランティックサーモンは水温や水質の条件が厳しい魚種として知られる。「国信1号2-2」は移動式の船上水槽養殖を採用し、中国沿岸を南北に移動しながら飼育することで、適した海域を選び、台風や赤潮などの影響を回避する運用が可能だという。
設備面では、水深30〜50メートルから10〜16℃の海水を取り込む深層取水システムを搭載し、船上でもサーモンの飼育に適した水温環境を維持する。給餌は自動化されており、複数種類の飼料を時間と量を制御して24時間供給できる仕組みだ。
さらに、船内には数千個のセンサーが設置され、水温、塩分濃度、溶存酸素量、魚群の状態などを常時監視している。こうしたデータ管理により、養殖環境の変化に応じた調整を行うとしている。

(画像提供:人民網)