中国内モンゴル自治区アルシャー盟エジン旗東風鎮にある宇宙育種実験拠点では、「宇宙の種」から成長した数株の薬用植物「ニクジュヨウ(肉蓯蓉)」が開花し、従来より生育期間が大幅に短縮されたことが分かった。中国新聞社が伝えた。
今回の「宇宙種子」は、人工衛星「実践19号」に搭載されて宇宙に送られたもの。帰還後に栽培した試験個体は、栄養生長期間が約338日とされ、従来の種子と比べて生育周期がほぼ半分に短縮された。
エジン旗林業・草原局の袁嘉磊副局長は、「昨年の春に接種を始めてから、技術者が継続して生育状況を追跡してきた。現在、その成果は一目瞭然だ。対照群がまだ緩やかな栄養生長期にあるのに対し、宇宙育種群のサンプルはすでに一部の株が1年早く開花している」と語った。
同プロジェクトの技術責任者を務める中国医学科学院薬用植物研究所の徐栄研究員は、「生育期間の長さは、作物の経済的価値を評価する重要な指標になる。宇宙環境では微小重力や放射線などにより生物の変異が起きやすくなるとされ、今回の実験では生育期間の短縮とともに、優れた遺伝資源のスクリーニングに成功した。これらは今後の品種改良や普及に向けた基盤になる」と述べた。

(画像提供:人民網)