中国電建成都測量設計研究院が主導して開発した中国初のエネルギープロジェクト専用衛星「電建1号」が、初めて超高分解能合成開口レーダー(SAR)画像を送信した。画像には錦屏第一級水力発電所が含まれ、ダムのアーチ形状や放流ゲート、ダム頂部の施設に加え、ゲート開閉機の小型部品も識別できるという。交通ハブや都市建築群などの画像も取得した。科技日報が伝えた。
衛星の首席科学者兼総指揮で、同研究院董事長の張世殊氏によると、「電建1号」はエネルギープロジェクト向けに開発された中国初のXバンドSAR衛星で、5月15日に打ち上げられ、軌道投入から48時間で初回の撮像を完了した。Xバンド9.6ギガヘルツのペイロードを搭載し、スポットライト、ストリップマップ、スキャンの3種類の撮像モードに対応する。最高空間分解能は0.5メートル未満で、干渉SAR(InSAR)によるミリメートル級の変位監視能力も備えている。
初回の画像に含まれる錦屏第一級水力発電所では、コンクリート製のダム本体、山体の岩盤・土壌、貯水区域の水面からの反射も区別でき、目立ったぼやけや二重映りは見られなかった。張氏は、こうした観測能力により、重要施設を継続的に監視し、安全管理に活用できると説明した。
「電建1号」は、同研究院が主導し、中国地質大学(武漢)、天儀空間科技公司と共同で開発した。開発チームは今後、衛星の軌道上校正、追跡・運用制御とデータ伝送、地上校正、高精度データ処理を進め、地表変形、潜在リスクの識別、リスク評価などに用いるデータ製品の生成に取り組む。また、衛星開発から情報サービスまでを一体化した衛星工学システムを構築する予定である。

(画像提供:人民網)