中国核工業集団有限公司(中核集団)は15日、濃度99.99%を超えるシリコン28同位体の独自量産に成功したと発表した。シリコン28は、シリコン系量子チップの重要材料とされる。人民網が伝えた。
シリコン28はシリコンの安定同位体で、原子核スピンがゼロであることから、量子計算で環境ノイズの影響を低減できる。シリコン系量子半導体の中核材料として使われる。
安定同位体は、核医学イメージング、精密放射線治療、核セキュリティのトレーサビリティ、環境追跡、基礎物理学研究などで使われる。
中国政府は「核技術応用産業の質の高い発展三カ年行動計画(2024~26年)」で、高濃度・高化学純度安定同位体の分離・精製技術研究や、安定同位体の産業チェーン構築を進める方針を示している。
中核集団傘下の核工業理化工学研究院(核理化院)は現在、モリブデン、テルル、ニッケル、亜鉛、シリコン、イッテルビウムなど12元素・26種類の安定同位体を生産しており、基礎研究から産業化までを結ぶ全産業チェーン型イノベーション体系の構築を進めている。
中国工程院院士の雷増光氏は、「核理化院は今後、高濃度シリコン28に加え、原子力・核医療、航空宇宙、量子情報、粒子物理学、深宇宙探査などの分野の需要に対応するため、一連の安定同位体製品の研究開発を進める」と述べた。

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