世界経済フォーラム(WEF)の「第17回ニュー・チャンピオン年次総会」(通称・夏季ダボス会議)が、6月23日から25日まで中国遼寧省大連市で開催され、90以上の国・地域から1700人以上が参加した。会議では「イノベーションの波及と深化」をテーマに議論が行われ、科学技術イノベーションとグリーン低炭素の融合にも注目が集まった。新華社が伝えた。
メイン会場の大連国際会議センターでは、人工知能(AI)と文化芸術を組み合わせた展示も行われた。デザイナー・研究者のマデリン・ギャノン氏は、産業用ロボットアームを使った作品「鏡のようなロボット」を出展した。作品は深度センシング技術とジェスチャー認識を用い、人との距離や身体の姿勢、細かなボディランゲージの変化を読み取り、人と機械の相互作用のあり方を探る内容となっている。
WEFのスタッフによると、展示はイノベーションを実際に体感できる形にし、技術の枠を超えて文化構造や認知方式の形成にどのように関わるかを探る内容になっている。
今回の年次総会では、グリーン低炭素に向けた措置も取られた。フォーラムのメイン会場など主要会場では、グリーン電力の直接供給率を100%とし、二酸化炭素(CO₂)排出量を約800トン削減する。会場内の空調システムには引き続き海水熱源ヒートポンプ技術を採用し、30%以上の省エネを見込む。会場の建築材料はリサイクル率が85%を超え、廃棄物の再資源化利用率は90%以上に達する。フォーラム関連サービスに使われる車両のうち、新エネルギー自動車の割合は80%を超える。