中国水利部長江水利委員会長江科学院によると、同科学院が主導する2026年長江・瀾滄江源流域総合科学調査が2日、青海省玉樹チベット族自治州で始まった。1週間の調査期間中、調査隊は長江などの源流域にある高標高地域の奥地に入り、生態環境の基礎データを収集し、源流域の状況を体系的に調べる。新華社が伝えた。
最初の調査地点となったのは、長江源区の本流である通天河の出口に位置する直門達河区間である。2日正午、複数分野の専門家で構成する20人余りの調査隊員が玉樹チベット族自治州に到着し、休憩と準備を済ませた後、調査現場に向かった。通天河は洪水期を迎えており、調査隊は高地の酸素不足や急流に対応しながら、懸濁土砂、河床堆積物、水生生物などの試料を採取した。また、多項目測定器を用いて、河川水の水質、溶存酸素量、電気伝導率などを現地で測定した。
調査隊責任者によると、今年の調査ではこれまでに引き続き、長江の正源である沱沱河、南源の当曲、北源の楚瑪爾河、瀾滄江源の水資源と生態状況を体系的に調べる。調査項目は、水文、土砂含有量、河道の形態や流況、土壌流出、氷河・凍土、地形・地勢などである。今年は新たに水中のラドン濃度を観測する。天然のトレーサーとなるラドンを用いて、源流域における地表水と地下水の交換特性を分析し、同地域の流出を構成する水の由来を明らかにするためのデータを収集する。長江科学院は近年、長江・瀾滄江源流域の総合科学調査を定期的に実施し、基礎データや資料を蓄積している。今回の調査で得られるデータは、源流域の生態環境の把握、長江の保護、三江源国家公園の整備、水資源や生態環境の変化メカニズムの研究に用いられる。