インド工科大学デリー校(IITD)は3月17日、MG Motor India社と協力して、電気自動車および自動運転車の分野における共同研究を行うと発表した。これは、同大学のイノベーション技術移転ユニットを通じた提携であり、同大学の「自動車研究・トライボロジー(摩擦学)センター」(CART)で実施される。
IITDは、インド都市部においての電気自動車と自動運転車の運転試験を伴う支援研究を通じて、MGの開発目標であるCASE(Connected - Autonomous - Shared - Electric)モビリティをさらに推し進める。この研究には、ルートの計画とナビゲーション、障害物の検出、シームレスで自然な人間の相互作用、推論と意思決定のためのAIなどの分野でのコネクテッド・モビリティも含まれる。MGは、研究を実施するために、IITDにSUV電気自動車 ZS EVの車両を寄贈した。
MGはこれまで、IITDとジオフェンシング(位置情報などを使い特定エリアに仮想的なフェンス<柵>を作る仕組み)を通じて車載チャイルドシートプロジェクトを推進してきた。また、自動車と輸送サービスを、より安全で環境に優しいものにするために、IITDと協力してイノベーションチャレンジ・ハッカソンを実施している。
なお、MGは英国のスポーツカーのブランドであるが、現在MG Motor India社は中国の上海汽車グループ傘下にある。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部