2021年04月
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「PM 2.5等を最大70%除去」インド、太陽光で稼働の空気浄化システム開発

インド科学産業研究評議会(Council of Scientific and Industrial Research:CSIR)の傘下の中央機械工学研究所(Central Mechanical Engineering Research Institute:CMERI)は、太陽光発電で稼働する屋外向けの空気浄化システムの開発について詳細を公表した。

ホームページによると、PM 2.5やPM 10等の汚染物質を最大70%除去でき、ほこりの粒子、揮発性有機化合物(VOC)、臭いも効率的に除去する活性炭フィルターを装着。システムは複数のモデルがあり、使用電力は45W~180W で、全てのモデルは街灯の柱に取り付けることができる。従来品の活性炭フィルターに比べ、低コストの活性炭フィルターを使用しており、太陽光発電で稼働することも併せて費用対効果が高いという。清浄可能な面積は500㎡の範囲であり、環境に配慮したグリーンエネルギー製品として商品化の準備ができているとしている。

注:インド科学産業研究評議会(CSIR)と中央機械工学研究所(CMERI)について:

科学産業研究評議会(CSIR)は主に科学技術省から資金提供を受け、インド全土で38の研究所を持つインド政府最大の研究開発組織。中央機械工学研究所(CMERI)はCSIR傘下の研究所の1つであり、産業を支援し、国の機械工学技術を開発して技術輸入の代替に取り組むために1958年2月に西ベンガル州のドゥルガプルに設立された。CMERIはロボット工学、メカトロニクス等の最前線の研究分野で研究開発を行い、初の国産トラクター、自立型無人潜水機、全地形型ロボット等の開発実績がある。貧困緩和、エネルギー安全保障、食料安全保障、航空宇宙、鉱業、自動車、防衛等の技術的解決に取り組んでいる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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