2021年04月
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インド製コロナワクチン、74か国に輸出 低・中所得国支援も

インドの保健家族福祉省の発表(3月23日付)によれば、COVID-19ワクチン管理に関する専門家グループは、同ワクチンの輸出を綿密に監視している。インド製ワクチンの国外への輸出は2021年1月20日から始まり、無償供与、製造業者による商業輸出、COVAXの枠組みを通じて70か国以上に行われている。

パンデミックの状況では地球全体で対応する必要があり、国ごとに固有のアプローチを取ることはできない。従ってワクチン接種への世界的な行動を促進するCOVID-19ワクチンの輸出は、世界の全ての国の高リスクのグループを保護し、感染の連鎖を断ち切り、インドの近隣諸国をはじめとした外国からのCOVID-19症例の輸入の機会を最小限に抑えるために重要である。

低・中所得国や製薬技術へのアクセスが制限されている国は、パンデミックに対処するうえで不利益を被っている。そのためインド政府は国内のニーズを最優先しつつ、限定した量のワクチンの輸出を行っている。下の図によれば、インドは3月17日の時点で74か国に5千959万回分のワクチンを輸出している。

2021年3月17日までのインドのCOVID-19ワクチン輸出(単位:10万回分)
※合計輸出量の上位15か国を抜粋

No. 国名 無償供与 商業輸出 COVAX 合計
1 バングラデシュ 20 70   90
2 モロッコ       70
3 イギリス   50   50
4 ブラジル   40   40
5 ナイジェリア     39.24 39.24
6 ミャンマー 17 20   37
7 サウジアラビア   30   30
8 ネパール 10 10 3.48 23.48
9 エチオピア     21.84 21.84
10 コンゴ民主共和国 0.5   17.16 17.66
11 スリランカ 5 5 2.64 12.64
12 ケニア 1   10.2 11.2
13 南アフリカ   10   10
14 アフガニスタン 5   4.68 9.68
15 ウガンダ 1   8.64 9.64
74か国合計 81.25 339.67 174.99 595.91

(インド保健家族福祉省の発表資料より作成)

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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