インド政府の発表(4月7日)によると、インドの宇宙庁傘下の国立大気科学研究所(NARL)と京都大学生存圏研究所(RISH)が研究協力の覚書(MoU)を締結した。概要は以下の通り。
この覚書により、NARLとRISHは、大気科学技術の共同実験、RISHとNARLの研究施設を利用した関連モデリング研究、科学資料の交換、共同研究会議、ワークショップ、教員、学生、研究者の交流を行う。また、RISHが滋賀県信楽に設置している大型大気観測レーダー、インドネシアの赤道大気レーダー、NARLが所有する大気観測レーダーなど、NARLとRISHの施設を相互利用して、中間圏、成層圏、対流圏などの研究を行う。
NARLとRISHは、2008年に覚書を締結し、大気科学と関連技術の分野で協力や研究者の交流を行ってきた。今回、新たなガイドラインに従って共同研究を促進するため、改めて覚書が双方によって署名され、交換された。
NARLの科学者は、RISHが実施した大気レーダーのインターナショナルスクールで働いていた。そして京都大学の研究者チームがNARLを訪問し、両研究所で実施する共同研究を強化するためテーマワークショップを開催してきた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部