INDIAai(インド政府のAI関連ポータル)によると、 インドと台湾の研究者らがオンライン会議を行い、人工知能(AI)技術の進歩で双方の協力を強化する一環で、「スタート・パンデミック防止」システムの推進について議論した。
台湾の中正大学(CCU)によって開発されたこのシステムは、人の身体の顔を自動的に認識して社会的な接触を分析する。同システムについては、CCUは昨年3月、大学建物の複数の入口に設置。続いて昨年7月にインドのスリラマスワミーメモリアル(SRM)科学技術研究所の建物にも導入された。
同システムは、サーマルカメラを使用して体温を検出してキャンパス内の学生の動きに関するデータを収集する。また同システムでは、データのセキュリティに対処するためにデータをクラウドにアップロードせず、AIコンピューティングを通じて作動する。CCUのコンピュータ・情報工学研究所の熊博安(Pao-ann Hsiung)教授によれば、CCUとインド双方がプロジェクトに資金を提供し、今年5月から協力プロジェクトを推進する。
会議に出席した在インド・台北経済文化センターの科学技術部門のディレクターである王金燦(Wang Chin-tsan)氏は「インドと台湾の協力は工学、情報技術、科学に焦点を合わせています」と表明した。会議にはインド科学技術庁(DST)の国際協力課も参加した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部