インドソフトウェア技術パーク(STPI)は6月3日、パンジャブ州モハリに研究拠点(CoE)である「Neuron」を開設し、情報技術産業のスタートアップ企業に包括的なサポートを提供すると発表した。同センターは、パンジャブ州政府や電子情報技術省(MeitY)、インド商科大学院(Indian School of Business)モハリ校など の協力を得て設立された。
Neuronは3,065平方メートルの敷地面積、500席のオフィススペースを擁する。インフラ支援から、シード・キャピタルを含む資金調達まで、実行可能な起業のアイデアをスタートさせるために必要な全てのニーズを提供する。
同センターが支援するのは収益が100カロール(10億ルピー、約15億円) を超えない、ビッグデータ、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)分野のスタートアップ企業。製品、プロセス、サービスの革新、開発、改善に取り組んでいる場合や、雇用や利益を創出する可能性が高いビジネスモデルである場合を対象とする。
専門家によると、新興企業にとって資金、メンターシップ、業界の関与がないことが大きな障害となっている。同センターは、資金調達やデータセンターへのアクセス、メンタリングやネットワーキング、高速インターネット等を提供することで、これらのギャップを解消していく。
同センターは今後、毎年50社のスタートアップ企業を支援する予定。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部