2021年08月
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AIによる国内言語翻訳ミッションを推進 インド政府

インド政府は6月22日、国内言語翻訳ミッション(National Language Translation Mission)について発表し、インドの多言語をリアルタイムで翻訳することを可能にし、異なる言語の話者間のコミュニケーションを促進する計画を明らかにした。

インド電子情報技術省(Ministry of Electronics and Information Technology )の アジャイ・プラカーシュ・ソーニー(Ajay Prakash Sawhney)長官は、インドにおけるさまざまな言語の話者がリアルタイムで互いに会話できるようにする「AIの魔法」について言及し、「これは、インドの英語話者以外のためのインターネット体験の改善を目的とした省内の国内言語翻訳ミッションである」と指摘した。

ソーニー氏は、インド国内インターネットエクスチェンジ(National Internet Exchange Of India: NIXI )の創立18周年記念日に発言したもので、多言語国家であるインドでは、長年にわたって各言語の話者間での意思疎通における困難を経験してきたとし、非常に野心的な国語翻訳ミッションに取り組み始めたことを発表した。

インドには、7億9500万人 のアクティブなインターネットユーザーと11億4000万人のモバイル加入者がいるが、インターネット上のインドの言語コンテンツはごくわずかである。政府は、人工知能を活用することで、インドの膨大な人口を占めるさまざまな言語の話者に利益をもたらすことを計画している。

ソーニー氏は、「我々は、何世紀にもわたって、ベンガル語のみの話者がマラヤーラム語のみの話者とコミュニケーションできない世界を生きてきました。これを変えていきます。5〜7年かかるかもしれませんが、テクノロジーの登場により、このような野心的な目標を目指すことが可能になりました。これからは、インターネット上で各言語のコンテンツを成長させる必要があります」と表明した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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