今年7月に新たに就任したインド連邦政府の科学技術・地球科学相(独立担当)で、宇宙庁担当閣外相を兼ねるジテンドラ・シン(Jitendra Singh)博士は7月28日、月面探査計画「チャンドラヤーン3号(Chandrayaan-3)」の打ち上げについて、今後の通常の仕事の流れを考慮すると、2022年第3四半期になる可能性が高いと表明した。
下院(Lok Sabha)の質問に対する同日付の書面回答の中で、シン氏は「打上げに向けての作業は現在進行中であり、打ち上げの実現には、構成の最終決定、サブシステムの実現、統合、宇宙船レベルの詳細テスト、地上でのシステム性能を評価するための多くの特別テストなど、さまざまなプロセスが含まれる」といい、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響について「実現の進捗は妨げられてきたが、ロックダウン期間中も、在宅勤務モードで可能なすべての作業が行われており、チャンドラヤーン3の実現は、ロック解除期間の開始後に再開され、実現の成熟段階にある」と明らかにした。
ちなみに、チャンドラヤーン3号は、2021年11月に打上げられる可能性があるとも報じられていたが、COVID-19等の影響で遅延していると考えられる。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部