2021年10月
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自立したインド実現へ中央・地方政府の科学技術を連携 科学技術相

インドのジテンドラ・シン(Jitendra Singh)科学技術相は、中央政府と州政府の連携の継続を通じて、国民に手を差し伸べ、新しいアイデアを実現できる起業家や新興企業とともに、可能性のある若い研究者や女性科学者を見出し、モディ首相が推進する「Atmanirbhar Bharat(自立したインド)」を実現することを強調した。9月2日に発表した。

同相は「科学技術は自立したインドの基本的な前提条件であり、国は中央政府の協調的な努力を通じて科学の世界で大きな役割を果たす」と述べた。

また、科学技術省は「Azadi Ka AmritMahotsav(自由の祭典)」というプログラムを開始し、各州の科学技術評議会は重要な役割を果たすという。(編集部注:このプログラムはインドの各州地方政府の科学技術評議会が、人材育成、研究開発インフラ、先住民の技術、イノベーションと新興企業、科学コミュニケーションと普及、女性科学者、科学と社会、未来の技術、基礎科学、産業等のテーマについて、2022年8月まで、毎月一つのテーマを推進するというもの)

同相は、来年のインド独立75周年を経て将来の100周年に向けた25年間のロードマップは科学技術イノベーションによって決定されると述べた。プラデシュ(Pradesh)州政府のオムプラカシュ・サクレチャ(Omprakash Sakhlecha)科学技術・中小企業相は、州レベルでの全ての分野での進歩のために科学技術を活用するためには、国レベルの科学技術の全ての技術のマッピングの必要性を強調した。インドDST(科学技術庁)、DBT(バイオテクノロジー庁)の長官であるレヌ・スワラップ(Renu Swarup)博士は、「特定されたテーマを通じて、各州のSTIエコシステムを通じてステイクホルダーとの大きなつながりを確立することにより、国の発展につながる」 と表明した。DSTのデブプリヤ・ドウッタ(Debpriya Dutta)顧問は「各州の科学技術評議会を通じて多くの州で有望な結果が得られており、このプログラムは国の科学技術エコシステムをさらに後押しするだろう」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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