2021年11月
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インド工科大学ハイデラバード校、自律航法で6つのスタートアップに1000万ルピー投資

インド工科大学ハイデラバード校(IIT-H)(*1)は、2021年10月15日、同大学傘下のiTIC(*2)およびTiHAN(*3)の共同インキュベーションプログラムの一環として、インド全土から6つのスタートアップ企業を選抜し、自律航法(自動運転)の分野でプレ・インキュベーションおよびインキュベーションのサポートを介して支援すると発表した。この分野で活動するトップレベル新興企業の活動を後押しするために、10月11日には、オンボーディング・セレモニーが開催された。

iTICインキュベーターは、プロトタイプ対応のスタートアップで、同社は、知覚力のあるドローンの構築に取り組んでいるUAVIO Labs社▽倉庫保管のための自律型屋内ロジスティクスエコシステムの構築に取り組んでいるAlog Tech社▽ドローンを使用したエコロジカルモニタリングに取り組んでいるAviac社-の3社にそれぞれ最大250万ルピーを投資する。

iTICインキュベーターは、初期段階のスタートアップで、監視UAVを構築しているRovonize社▽ビデオおよび写真アプリケーション向けの最高のドローンを製造しているQotpars社▽リチウムイオン電池パック用のパッシブ熱冷却システムに取り組んでいるAdiabetic社-の3社にはそれぞれ最大100万ルピーを投資する。

これらスタートアップは、出資だけでなく、構造化されたメンターシップ、コワーキングスペース、メーカーラボへのアクセス、IIT-H インフラストラクチャへのアクセスでなどで支援を受けることになる。

また、iTICインキュベーターは、今後数か月で、自律ナビゲーション分野のディープテックスタートアップをこれまで以上に支援する予定である。

IIT-Hのディレクター(学長)でiTICとTiHANの社長でもあるB.S.ムルティ(B.S. Murty)教授は、スタートアップと起業家を歓迎し、次のように述べた。

「インキュベーション活動を通じて、これらのイノベーションの商業化を成功させるための適切なエコシステムをスタートアップに提供したい」

このほか関係者のコメントは次の通り。

スリヤクマールS(Suryakumar S)インキュベーション、イノベーション、スタートアップ担当教授
「これらの新しい追加により、iTICの自律ナビゲーション起業家コミュニティははるかに強力で多様になる。今後5年間で、このドメインで少なくとも1つのユニコーン創設のサポートを約束する」

TiHANプロジェクトディレクターであるラジャラクシュミー(Rajalakshmi)教授
「TiHANプログラムでは、スタートアップに加えて、これらの施設は研究者、業界全体でも利用できるようになる」

(*1)IIT-Hについて

インド工科大学ハイデラバード校(IIT-H)は、2008年にインド政府によって設立された8つの新しいIITの1つ。12年という短い期間で、研究所はトップランクになり、現在242人の専任教員と3,491人の学生(20%が女性)、200近くの最先端の研究所、5つの研究および起業家精神センターを持っている。また、博士号を持つ研究者は全学生の約30%を占め、約57.5億ルピーの認可研究資金をベースに研究に重点を置いている。

IIT-Hは、約6000を超える研究出版物、195の特許開示、1440のスポンサー付き/コンサルティングのプロジェクト、および約50の新興企業創設の実績を誇っている。

(*2)iTICインキュベーターについて

インド政府の科学技術庁(DST)の支援を受けているIIT-Hのテクノロジービジネスインキュベーター(TBI)。 iTICは非営利団体で、テクノロジーの分野で起業家を育成するための支援的により豊かな環境構築に焦点を当てている。重点分野は、ヘルスケア、AI / ML、量子コンピューティング、AR / VR、サイバーセキュリティ、ロボット工学、IOT、インダストリー4.0、ブロックチェーン、エレクトロニクス、先端材料、ドローン、バイオテクノロジーなどのディープテクノロジー分野。2015年の設立以来、プレインキュベーション、インキュベーション、アクセラレーションプログラムを通じて70以上のスタートアップをサポートし、外部ソースから5億ルピー以上を調達するスタートアップをサポートしながら、スタートアップに5ルピー以上を直接認可してきました。これまでのところ、iTICが支援した新興企業は、10億ルピー以上の収益を生み出し、800以上の雇用を生み出している。

(*3)TiHAN(自律航法技術革新ハブ)について

インド科学技術庁(DST)がIIT-Hに認可した自律航法およびデータ取得システム(UAV、ROV等)分野に関する技術革新のハブであり、IP(知的財産)、出版物、製品、ライセンスなど商業化、ToT等に関する基本的な知識とテクノロジーのソースとなるもの。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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