2022年01月
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医療従事者不足と若年層の慢性疾患増の打開策としてAI化促進 インド

インド電子情報技術省は、世界保健機関(WHO)の報告書が予測した医療システムにおける労働力不足を解決する手段として、AIがヘルスケアシステム上で担っている役割について公表した。2021年12月7日付。

同省は、WHOの報告書が予測した将来の医療システムにおける労働力不足の解決手段として、医療分野におけるAIの貢献について述べた。

インドは、人口の多さに対して医療従事者が不足しているだけでなく、若年層の慢性疾患の患者が増えている。

この医療分野での課題を解決する手段としてAIに着目している。AIがヘルスケアシステムに貢献している点として、以下の3つの項目が挙げられている。材料の調達と消費を最適化し、クリニカルパスや治療ガイドラインを標準化することで合理化し、業務効率を向上する。自動化によってワークフローを効率化し、ケアの提供状況を改善するクリニカルワークフローの最適化を行う。AI対応の画像解析・診断により診断速度を上げ、医師や臨床医をリアルタイムでサポートする迅速な診断と意思決定支援を可能にする。

NLPベース(自然言語処理ベース)のバーチャル・パーソナル・アシスタント、MyGov社のAI対応のチャットボット、インド医学研究評議会によるWatson Assistantのポータルへの導入など、インド国内ではすでに医療現場においてAIが用いられている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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