インドは2022年、企業において人工知能(AI)が活用され、クラウドサービスの増強とネットワークのセキュリティ向上によって、企業で本格的に自動化が進むとの予測が専門家によって明らかにされた。インドのAI関連のポータルサイトINDIAaiが1月29日付で伝えた。
予測したのは、ジュニパーネットワークス(Juniper Networks)のディレクター兼ヘッド、ラヴィンダー・シン(Ravinder Singh)氏だ。
AIによる自動化に追い風が吹いている。ここ数年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって建物の稼働率が低下しているため、AIを活用したデータ解析とBluetooth LE技術を含む屋内の位置を把握する情報技術が必需品となった。しかし最近の報告では、データセンターを持つ企業の47%でデータセンターを運用するスタッフが不足している。
こうした背景から、2022年にはAIの活用と自動化が広がるだろうとシン氏は予測する。人間の専門家と同等にネットワークを管理し、トラブルシューティングできるAIアシスタントが現れる。来年には、AIアシスタントや会話型インターフェイスが、企業においてより本格的で信頼できる役割を担うようになると見ている。
AIによる自動化においては、AIの学習を支えるデータが必要だ。クラウドサービスの拡張が進み、コスト効率の高い処理とストレージを無制限に提供できるようになれば、企業もテクノロジープロバイダーも、さまざまなサポートチームにAIアシスタントを導入することができる。
また、ネットワークのセキュリティも欠かせない。COVID-19流行下では、リモートワークやハイブリッドワーク環境が主流になっている。これにより、エンタープライズグレードのネットワーキングとセキュリティがホームネットワーキング領域に進出するだろうとシン氏は予測している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部