2022年05月
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顔認証システムで教師の出勤を管理...欠勤問題解消へ インド

教師の欠勤問題を抱えるインドのアーンドラ・プラデーシュ州政府は、約18万9千人にいる教師を顔認証システムで管理することを決定した。インド関連のAIポータルサイトINDIAaiが3月30日に伝えた。これにより教師は、システムを通じて1日2回、出勤していることを報告することが求められる。

アーンドラ・プラデーシュ州の学校教育省は2022年4月から、複数の事業者のサポートを得ながら州内の4つの地区で本プロジェクトの運用を試験的に開始する。これに先立ち、グントゥール地区ではシステムがすでに稼働しており、教師は生体認証アプリを通じて出勤を届け出ている。

「この顔認証システムでは、教師はスマートフォンからも出勤を届け出ることができます。ただし、統一地区情報システム(U-DISE)が管理し、教師は学校にいなければなりません」

プロジェクトの責任者であるラメッシュ・クマール(Ramesh Kumar)氏はこのように話す。

同州の関係者は、システムの導入は州立学校の規律を守り、説明責任を確実に果たすための措置であると述べた。このシステムはSMS(ショートメッセージサービス)を介して当局に情報を送ることで、教師が学校に出勤または欠勤していることが確認可能となる。また、保護者は子どもの登下校を知らせるSMSを受け取ることができる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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