インド工科大学マドラス校(IIT-M)は、同校のイノベーションセンター(CFI) のウェブプス・ブロックチェーンクラブ(Webops and Blockchain Club)の学生らが、ブロックチェーン技術を使って選挙を行うためのソフトウェアを開発し、学生議会選挙を実施したと発表した。8月5日付。
ブロックチェーンは、改ざんに強い分散型デジタル台帳である。参加者のもとで、それぞれ保存される台帳上の取引や記録は「ブロック」と呼ばれる。ブロック同士の情報がリンクしたものをブロックチェーンといい、これにより多くの参加者が全ての取引や記録を保持することができる。
関係者によると、ブロックチェーン技術を選挙に使用する主な利点には、コストの削減、検証可能な改ざん防止プロセスの提供、選挙プロセスに信頼性をもたらすことなどがあるという。この選挙の実施を評価し、インド書籍記録(IBR) はIIT-Mの学生に「Blockchain Software for Students Body Election」という記録を贈呈した。
ウェブプス・ブロックチェーンクラブの担当教員、プラブ・ラジャゴパル(Prabhu Rajagopal)教授は、この学生主導のプロジェクについて、「選挙のあり方をいい意味で破壊する変革の可能性を持っています。ブロックチェーン技術が提供する固有の信頼性と不変性を活用することで、この作品は選挙の実施に影響を与えることを実証しています」と話している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部