インド工科大学マドラス校(IIT-M)の研究者が、同国のインスパイア・インスティチュート・オブ・スポーツ(IIS)と提携して、費用対効果のあるボクシング分析プラットフォームを開発した。8月29日付け発表。2024年のパリ五輪におけるインドのメダル獲得数増加を目標とする。
IIT-Mのスポーツ科学分析センターで開発されている「スマートボクサー」という分析プラットフォームは、IoT(モノのインターネット)対応のウェアラブルセンサーとビデオカメラを使用して、フィードバックとパフォーマンス評価を提供する。
パリ五輪でメダル獲得数を増やすという目標を達成するために、インド政府は特定の主要スポーツを候補に挙げた。インドのような国では、オリンピックでメダルを獲得するためには10年以上の年月を要する。目標達成には、最新技術に基づく選手のパフォーマンス管理が重要ということで、スマートボクサーの開発が進められた。
IISのボクシング部門の青少年育成責任者であるジョン・ワーバートン(John Warburton)氏は、このシステムについうて「選手のパフォーマンスを分析することで上達を手助けします。選手の強みや、動きのパターン・運動レベル・パンチと防御のレパートリーといった技術的・戦略的に改良すべき点を明らかにすることが可能になります」と語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部