2022年10月
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道路の陥没を検出・分類するAIソリューションでスタートアップを募集 インド

インドのグレーター・ハイデラバード市営公社(GHMC)を代表して、テランガナAIミッション(T-AIM)が「Mobility AI Grand Challenge」を開始し、市内の道路にできたポットホールを検出し、その深刻度に基づき分類する人工知能(AI)ソリューションを提供できるスタートアップの募集を開始した。インドのAI関連のポータルサイトINDIAaiが9月7日付で伝えた。

本チャレンジで求められるソリューションは、ハイデラバードの特定の道路状況を撮影した40fps以上の動画から、AIを用いて道路の舗装表面が陥没してできたポットホールを分析する技術だ。ポットホールの表面積と深さに基づき、穴の深刻度を分類する技術が必要となる。

T-AIMはこのチャレンジに際して、スタートアップ企業に以下のようなメリットを掲げている。

  • AIソリューションの構築と展開
  • テランガナ州内での試験的な実施
  • パイロット・プロジェクトの実施に向けた、最大200万ルピーの財政支援
  • AIリーダーや政府関係者とのネットワーク構築

このチャレンジの詳細は9月15日、「Mobility AI Grand Challenge Webinar」で説明された。ウェビナーにはテランガナ州政府IT・I&C担当首席秘書官のジャイシュ・ランジャン(Jayesh Ranjan)氏、GHMC理事のロケシュ・クマール(Lokesh Kumar)氏およびキャップジェミニ(Capgemini)社、T-AIM、インド工科大学ハイデラバード校のインテル応用AIセンター、インドの自律航法技術革新ハブ(TiHAN)の上級代表が参加した。このチャレンジへの参加資格は、2014年1月1日以降にインド国内に設立されたスタートアップのみ。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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