インド鉄道(Indian Railways)は、急行列車の収益と稼働率を最大化するため、Ideal Train Profileと呼ばれるシステムを導入した。このシステムは定期的に、全ての急行列車の需要パターンを解析する。インドのAI関連のポータルサイトINDIAaiが1月31日付で伝えた。

インド鉄道は、チケットの順番待ちを解消するための人工知能(AI)プログラムの試行を成功裏に終わらせた。Ideal Train Profileは、このAIプログラムを使って、利用可能な座席を把握し、稼働率を最大5%引き上げることが期待される。

鉄道省の高官はIdeal Train Profileについて、「列車の需要パターンは、簡単に予想できるものではない。全ての列車は、出発地と到着地、タイミング、客車のグレード、代替列車や利便性などによって利用状況が異なる」と説明した。 インド鉄道はこれまで、列車の需要パターンを予測するため、特定の列車または特定の路線の類似列車を分析してきた。今後は、Ideal Train Profileが座席の分析を行い、鉄道管理者のサポートをする。

Ideal Train Profileは現在、パイロットプロジェクトとして、インド鉄道が管轄する東部鉄道(Eastern Railway)、中部鉄道(Central Railway)、北部鉄道(Northern Railway)、南部鉄道(Southern Railway)、中南部鉄道(South Central Railway)、西部鉄道(Western Railway)、中西部鉄道(West Central Railway)に導入され、200を超える列車の管理を行っている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部