インド・バンガロールにあるインド理科大学院(Indian Institute of Science: IISc)は、インドを代表する大型自動車メーカーであるアショックレイランド社(Ashok Leyland)とのパートナーシップで、ディーゼル、ガソリン、および 圧縮天然ガス(CNG)のエンジンを変換し、100%メタノール (M100)を燃料として作動する技術を開発した。2023年3月13日付け発表。
このプロジェクトでは、Ashok Leyland社の多気筒エンジンをM100で作動させることに成功し、試験用に同社のトラックに搭載されたものであり、発表によると、インドでは初めてで世界でも2番目としている。
このM100トラックは3月12日にバンガロールで開催されたインド国家政策委員会(National Institution for Transforming India: NITI Aayog)主催のイベントに出展された。同イベントは、M100エンジン搭載トラックの開発を記念するもので、プロトタイプの10トントラックで運転性の評価と耐久性の試験が実施される。同エンジンは、まもなく商品化される見込みであり、現在、物流部門で使用されているディーゼル車を完全に置き換えることが期待されているという。
この開発は、インド科学技術庁(DST)からの資金援助を得て実施された。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部