インドで初めて導入されたChatGPT(チャットGPT)を搭載したチャットボット「レキシ」(Lexi)について、同国のテクノロジー業界から、高度な人工知能(AI)機能とテクノロジーとの相互作用によって大変革をもたらすとの期待が寄せられている。機械学習アルゴリズムを使ってユーザーを分析し、会話を進めるとともにその内容を向上させる性能があるという。AI関連のポータルサイトINDIAaiが3月13日に伝えた。
レキシは、インドの金融テクノロジー企業のベロシティ(Velocity)社が、生成系AIとして知られるチャットGPT のインド版として導入したものだ。
レキシは自然言語処理モデルを搭載し、会話形式でユーザーの要求を高いレベルで理解し、応答することができる。レキシの重要な機能として、ユーザーの入力情報を学習し、最適化したユーザー体験の提供を可能にする。ユーザーからの入力情報が多ければ多いほど、より正確で役立つことを意味する。
レキシは、既存の分析ツールであるベロシティ・インサイト(Velocity Insights) を統合し、ユーザーに直観的で最適化したチャット体験を提供する。また、ワッツアップ(WhatsApp)のEコマースブランドと提携し、ビジネス情報を共有している。
AI関連の識者らは、レキシのようなAIチャットボットの開発がテクノロジーの未来を形作り、ユーザー体験を向上させる重要な役割を担うと予想している。
チャットGPTは、2022年に発表された画期的な技術である。生成系AIは世間の注目を集めており、インドでも現在、多くの技術系スタートアップが生成系AIモデルの開発に取り組んでいる。生成系AIは、収集されたビジネスデータと顧客データを活用して、将来予測を行うことで、オンラインショップが最適化された顧客体験を提供できるように支援する。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部