インド医学研究評議会(ICMR) は、全てのデータヘルスケアおよびバイオメディカル研究における人工知能(AI)の倫理的ガイドラインを発表した。インドのAI関連のポータルサイトINDIAaiが3月22日付で伝えた。
病気の診断や、治療薬の選定、健康管理システムなど、ヘルスケアやバイオメディカルの分野でAI技術の開発や応用が進んでいる。一方、AIはその決定に責任を持つことができないため、倫理的で健全に活用するには、ガイドラインが不可欠である。ICMRの指導文書では、AI技術がさらに進歩し、臨床的な意思決定に適用される場合において、エラー発生時に説明責任を議論するプロセスを持つことが重要であると示した。
この文書では、以下に示すAIアプリケーションのための患者中心の10の重要な倫理原則が説明されている。
具体的には、自律性の原則として患者の同意を得る必要性を強調し、安全性とリスク最小化の原則として意図しない、または意図的な誤用を防ぐこと、サイバー攻撃を避けるために匿名化データとして用いることなどが示されている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部