2023年09月
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規制監督強化のAI・ML活用にマッキンゼーとアクセンチュアと契約 インド準備銀行

インド準備銀行(RBI)は、膨大なデータベースを分析し、銀行やノンバンク金融会社(NBFC)に対する規制監督を強化するために、高度な分析、人工知能(AI)、機械学習(ML)を幅広く活用することを目指し、世界的なコンサルタント会社であるマッキンゼーアンドカンパニーインディアLLP(McKinsey and Company India LLP)とアクセンチュアソリューションインドPvt Ltd インド(Accenture Solution Pvt Ltd India)と契約した。インドのAI関連のポータルサイトINDIAaiが8月14日付で伝えた。

RBIは銀行やNBFCの規制監督強化に向け、2022年の9月にコンサルタントを関与させるため、関心表明(EoI)を募集した。EoIに従いRBIはプロジェクトの提案依頼プロセス(RFP)に参加する世界的なコンサルティング企業7社をリストアップしたと伝えられている。起用されたマッキンゼーアンドカンパニーインディアLLPとアクセンチュアソリューションインドPvt Ltdインドは9,100億ルピー相当の契約を結んだ。

RBIはすでに規制監督プロセスでAIやMLを活用しているが、高度な分析を利用するメリットが蓄積されるようにAIやML活用の強化を狙っている。RBIの監督管轄は、都市協同組合銀行、NBFC、決済銀行、小規模金融銀行、地方銀行などのさまざまな銀行から、信用情報会社やインドの金融機関すべてに及ぶ。今回の取り組みではこれら全ての事業体の監督を引き受け、預金者の利益と金融の安定を守るため、財務の健全性、ガバナンスの枠組み、支払能力、資産の質、流動性、業務の実行可能性の評価を扱う。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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