インド理科大学院(IISc)は9月6日、IBMがインド工科大学ボンベイ校(IIT-B)およびIIScバンガロール校との研究協力関係を更新したことを発表した。
これまでにIIT-Bは、人工知能(AI)研究推進を目的に2018年にIBM AI Horizon Networkに参加している。また、IIScバンガロール校はIBMと2021年に、ハイブリッドクラウド技術の研究を推進し、当該分野におけるイノベーションのためにIBM-IIScハイブリッド・クラウド・ラボの立ち上げを行っている。
IBMは、協力関係の更新を通じて、学生、教員、産業界の研究者の知的才能を活用することで、イノベーションを促進し、複雑なグローバル課題に対する実用的なソリューションの提供を目指している。共同研究は以下の分野に焦点が当てられている。
IIT-Bの学部長(研究開発)であるサチン・パトワルダン(Sachin Patwardhan)教授は、「IIT-Bの豊富な才能とIBMの技術的リーダーとの相乗効果は知識の地平を広げるだけでなく、国家的に重要な問題に取り組むこともできます」と語った。また、IIScの計算・データサイエンス学科のヨーゲッシュ・シムマン(Yogesh Simmhan)准教授は「IIScの博士課程の学生が、IBMの一流の研究者や実務家と関わる機会を得られたことに感謝しています」と述べた。
IBM Research Indiaのディレクターであるアミス・シンギー(Amith Singhee)博士は、「私たちは共に、新たな地平を切り開き、差し迫った課題に取り組み、インドの研究コミュニティにインパクトを与え、全ての人のための明るい未来を形作る力を与えようと努力しています」と語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部