インドのリライアンス・インダストリーズ(Reliance Industries Ltd.)社のムケシュ・アンバニ(Mukesh Ambani)会長は、子会社のJioプラットフォーム(Jio Platforms)社が、一般市民が利用しやすい人工知能(AI)システムを開発する計画であると発表した。インドのAI関連のポータルサイトINDIAaiが9月5日付で伝えた。

アンバニ氏はChatGPTと同様のAIシステムを構築するJioプラットフォーム社の計画について言及し、これによりインドの市民に利用しやすいAIを提供するつもりだと述べた。

アンバニ氏の発表の要点は以下の通りだ。

• インド向けにパーソナライズされたAIシステムの開発に取り組み、インドのすべての企業や政府組織にAI機能をもたらす
• リライアンス・インダストリーズグループは最新のAI開発に対応するため、生成AIのような先進技術に注力し、チームと能力を拡大している
• 大規模で膨大なデータと熟練した労働力を持つインドは世界的なAI革命の重要なプレーヤーとなる可能性を秘めている。また、そのためには強固なデジタルインフラストラクチャーが必要である
• リライアンス・インダストリーズ社はAIアプリケーション用に2000メガワットの容量創出を目標にAI対応のコンピューティング・パワーに投資している
• すべてのインド人がアクセスできるAIの構築に向けたJioプラットフォーム社の献身を強調。インドをAIイノベーションの世界的ハブとする

アンバニ氏は「世界的なAI革命は私たちを取り巻く世界を再構築しており、私たちが考えるよりも早く、インテリジェント・アプリケーションは産業、経済、そして日常生活まで再定義し変革していきます。イノベーション、成長、国家の繁栄のために、インドは国際競争力を維持するためにAIを活用する必要があります」と付け加えた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部