インド工科大学デリー校(IIT-D)は9月13日、データ分析およびデジタル・オペレーション&ソリューションの大手企業であるEXL社と、デジタルと金融リテラシーを通じた女性起業家のエンパワーメント(力や権限を与えること)に焦点を当てたプロジェクトで協力するため、企業の社会的責任(CSR)に関する了解覚書(MoU)を締結したことを発表した。

IIT-D経営学部のシーマ・シャルマ(Seema Sharma)教授とグーラブ・ドウィヴェディ(Gourav Dwivedi)教授が、女性マイクロ起業家に対してデジタルと金融教育を提供しビジネス管理能力向上の支援を目的にプロジェクトに取り組むことになる。

シーマ教授は「インドの成長ストーリーは、女性マイクロ起業家に事業拡大する力を与えない限り包括的で持続可能なものにはなりません」と語った。グーラブ教授は、このプロジェクトついて国連が設定した持続可能な開発目標(SDGs)にも役立つとしている。

また、IIT-Dの企業関係学部長であるプリーティ・ランジャン・パンダ(Preeti Ranjan Panda)教授はこの取り組みについて、「女性マイクロ起業家のニーズに対応することができ、女性のエンパワーメントという使命に弾みをつけることにつながります」と述べた。

EXL社のアシスタント・ジェネラル・カウンセル兼インド法務・CSR責任者であるサタジット・グプタ(Satyajit Gupta)氏は、「IIT-Dと提携し、郊外や農村部の女性マイクロ起業家に経済機会を創出することで、彼女たちの地位向上を目指すプログラムを実施できることをうれしく思います。このようなプログラムは、間違いなく彼女たちの経営能力を高め、社会経済活動の促進と国全体の経済成長につながるでしょう」と語った。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部