インド工科大学デリー校(IIT-D)とインドのタイムズプロ(TimesPro)社による、急速に進化する人工知能(AI)と機械学習(ML)の世界で活躍するために必要なスキルを学ぶ第1期AI・MLイマージョン・セッションが終了した。インドの人工知能関連のポータルサイトINDIAaiが10月25日付で伝えた。
本セッションは、理論的知識と産業界における実践とのギャップを埋めることを目標に設計されたもので、イノベーションの促進、雇用可能性の向上、AIとMLにおける将来のリーダー育成が期待されている。
6カ月に及ぶセッションでは、参加者は幅広いトピックと実践的な経験に触れ、MLの数学的基礎、AIソリューションの設計と実装、データ分析、産業界の課題を効果的に軽減するためのMLアルゴリズムの活用などのスキルを習得した。また、実際のAIやMLプロジェクトに取り組むことで、雇用者が強く求める実践的な知識を身につける経験を積んだ。
IIT-D電気工学科兼ヤルディAIスクール准教授のサンディープ・クマール(Sandeep Kumar)博士とIIT−D土木工学科兼ヤルディAIスクール准教授のマナベンドラ・サハリア(Manabendra Saharia)博士はこのセッションについて、各分野でイノベーションと変革を推進できる、基礎的な理解の深い即戦力の専門家を育成できるものであると評価している。
タイムズプロ社の技術プログラム責任者であるモハン・シラパラセッティ(Mohan Silaparasetty)氏は、「IIT-Dとタイムズプロ社のセッションは、AIとMLの人材市場におけるギャップを埋めるものです。実践的な経験を持ち、これらの技術を深く理解している卒業生は、イノベーションと成長のためにAIの力を活用しようとしている組織にとって価値があります」と語った。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部