インド工科大学マドラス校(IIT-M)は、全ての就職斡旋、インターンシップ、学生のキャリア開発活動を統合した「キャリア・パスウェイ・センター(CPC)」を設立し、IIT-Mの学生が運営するアントレプレナーシップ・セル(E-Cell)もこの新設組織に統合することを明らかにした。
このセンターについて、IIT-Mの学生部長であるサティアナラヤナ・N・グンマディ(Sathyanarayana N. Gummadi)教授は、「伝統的なキャリアパスと起業の機会の両方を探求するためのダイナミックなプラットフォームを提供し、学生に強力なサポートシステムを浸透させます。私たちの目標は、学生が自分の夢を追求するように応援することです」と語った。
センターは学生に知識、必要不可欠なスキル、起業環境に触れる機会を提供するよう設計されており、その全てをセンター内で完結される。学問的な準備を補完するために不可欠なソフトスキルのトレーニングを提供するキャリア開発セルと、学生が起業の機会を模索するための試験場として機能する起業家セルが準備されている。このセンターを通じて学生は総合的なトレーニングを受け、起業家精神や雇用能力の向上、ネットワーキングの機会などを得ることができる。さらに、プレースメント&インターンシップ・オフィスは、学生が企業とのコネクションを築き、キャリアの可能性を探るための支援を行う予定だ。
さらにキャリア開発ワークショップに参加することで、学生は熟練した起業家や経験豊富な専門家などのさまざまなメンターとつながる機会を得ることができる。このような機会に触れることにより、学生は現代のプロフェッショナルな環境で成功するために不可欠な多様なスキル、知識、リソースを身につけられる。
CPCについて、IIT-Mのメヴィット・マテュー(Mevit Mathew)学務部長は、「私たちは、さまざまな目標や希望を持つ全ての学生に対応することを重視しています。就職であれ、起業であれ、進学であれ、私たちのさまざまなチームが協力して、学生にとって最良の扉を開き、準備の手助けをします」と語った。
(2023年11月27日付発表)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部