2024年01月
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インド初のAI都市、ラクナウで建設へ

インド最大の州であるウッタル・プラデーシュ(UP)州政府が、人工知能(AI)エコシステムの育成と促進を目的とした国内初のAI都市をラクナウに建設する計画を進めている。インドのAI関連のポータルサイトINDIAaiが1月3日に伝えた。

グランドビューリサーチ(Grand View Research)社によると、2022年のグローバルAI市場規模は1,370億ドルに達し、2023年から2030年までの年成長率は37.3%に拡大すると予測されている。ラクナウには、AIや医療技術などの領域での優れた実績を持つ研究センターが存在しており、AI Center of Excellence(COE)だけで15以上のAIや機械学習のスタートアップをサポートしている。こういった環境が創造性と起業家精神が育まれる文化を育んでいる。

このAI都市の開発と運営を行うデベロッパーの募集を担当しているUPエレクトリックコーポレーション(UP Electronic Corporation)社の関心表明(EoI)によれば、AI都市には、最新技術、研究施設、教育機関が配備され、アイデアが花開き、将来的な従事者が育まれる拠点を目指す。デベロッパーには、プラグアンドプレイのインフラと、インキュベーター、スタートアップ、企業に向けの高品質なオフィススペースを備えたタワーを建築することが期待されている。

インド政府はプロジェクトにナダルガンジ工業地区の約40エーカーの土地を提供し、土地取得、規制、ゾーニングなどのあらゆる制約から解放すると明言している。

さらに、EoIによれば、デベロッパーはAI都市に対する設備投資支援、印紙税免除など、さまざまなインセンティブを受けることができるという。他にも、AI都市には高級および手頃な住宅団地がミックスされた集合団地が必要であり、産学連携を促進するためにトップクラスの技術者と経営者のための専用スペースが提供され、さらに、AIを活用した輸送手段が整備される予定である。

UP政府は今後5年間で1兆ドルの経済成長を目指しており、その中核にIT-ITeS(情報技術対応サービス)を位置付けている。UPはITエコシステムで6番目の規模を持ち、インドで最も多くのスタートアップが誕生している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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