2024年02月
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EV分野の研究を推進、eMobilityシミュレーションラボ開設 インド工科大学

インド工科大学マドラス校(IIT-M)は1月17日、シミュレーション、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)、人工知能(AI)のソリューションを提供するグローバルテクノロジー企業であるアルテア(Altair)社と提携し、eMobilityシミュレーションラボを開設したことを発表した。

IIT-Mのエンジニアリングデザイン学科に設置されるeMobilityシミュレーションラボは、アルテア社からの資金援助とともに、最先端の製品とツールが導入される。また、eMobility分野の研究とトレーニングを提供するための他のラボや施設も併設される予定だ。

他の機関で実施されるバッテリー、充電、パワーエレクトロニクス、モーター、コントローラー、車両工学などの関連分野の学術活動をこのラボがサポートする。IIT-Mのエンジニアリングデザイン学科は、eMobility分野で取り組まれる複数の学術的イニシアチブを支援することとなる。

IIT-MのV.カマコティ(V. Kamakoti)学長はこの新しい施設の開設を歓迎し「政府がeMobilityに注力し、市場の急速な拡大が予想される中、IIT-Mが学術的な分野で役割を果たす必要があります。今後数年間でIIT-MからeMobilityに関するイニシアチブ、施設、プログラムのクラスターが生まれ、産業界や政府がEV市場を拡大するための課題に対処できるようになるでしょう」と述べた。

アルテア社でマネージングディレクターを務めるヴィシュワナス・ラオ(Vishwanath Rao)氏は「IIT-MにeMobilityシミュレーションラボが設立されたことは、電気自動車(EV)分野の研究を推進し、持続可能な輸送ソリューションを提唱する上で極めて重要な前進であると確信しています」と話した。

eMobilityシミュレーションラボでは、関連コースにおける学生の学習意欲の向上、学術プロジェクトや研究の支援、eMobility分野でのスキリングイニシアチブの補完の3つが主な成果として想定されている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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