2024年02月
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「学術界で起業家精神に火をつける」―GDC年次シンポジウムを開催 インド

インド工科大学マドラス校(IIT-M)は1月24日、同大傘下のゴパラクリシュナン-デシュパンデ・センター(GDC: Gopalakrishnan-Deshpande Centre for Innovation and Entrepreneurship)が第4回GDC年次シンポジウムを開催したと発表した。

今年のテーマは、「学術界で起業家精神に火をつける(Igniting the Entrepreneurial Spirit in Academia)」で、起業家精神を醸成するための政策やプログラムに関する十分な議論がなされていない問題に焦点が当てられた。

GDCは、インドの困難な社会経済的課題を解決するために、自国のSTEM(科学・技術・工学・数学)研究に由来する新興企業を生み出すことに成功している。また、これらの取り組みは国を変革するために10倍にスケールアップできることも証明している。年次シンポジウムでは、大学におけるイノベーションと起業家精神へのアプローチと共に、政府と産業界からの政策や財政支援を通して、どのようにこのスケールアップを実現するかを議論することが目的である。

GDCは、約100のSTEM機関やインキュベーターと協力し、これまで375社を超すスタートアップ企業を支援してきた。特に、GDCのプログラムを通して育成された120を超えるスタートアップ企業が新たなイノベーションと共に市場へ参入し、その多くが100万ルピーを超える外部資金を確保した。

IIT-Mの特別功労卒業生賞の受賞者であり、スパルタ・グループLLC(Sparta Group LLC)社の会長であるグルラジ・デシュパンデ(Gururaj 'Desh' Deshpande)博士は次のように語り、シンポジウムでGDCの意義と新たなイノベーションへの期待を示した。

「50年前は大企業が世界経済を牽引していました。しかし、今ではGDPもGNPもすべて新興企業が牽引しています。これからは、イノベーションが成長と経済の中心テーマにならなければなりません。アメリカは常に最先端を走ってきましたが、インドにもその可能性があります。そのためには、深い思考力を持ったイノベーターが必要となります。イノベーターには自由を与え行動させるということが重要です。それこそが知識創造なのです」

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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