2024年02月
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11億ルピーの寄付でワドワニ・スクール・オブ・データサイエンス&AIを設立 インド工科大学

インド工科大学マドラス校(IIT-M)は1月30日、ワドワニ・スクール・オブ・データサイエンス&AI設立のため、スニル・ワドワニ(Sunil Wadhwani)氏から11億ルピーの寄付を受けたことを発表した。

ワドワニ氏は、アイゲート(IGATE)社とマステック・デジタル(Mastech Digital)社の共同設立者でIIT-Mの著名な卒業生の1人だ。今回の寄付額は卒業生からの寄付としては最大級となる。この日、教員、学生、卒業生、研究者の出席のもと、ワドワニ氏とIIT-MのV.カマコティ(V. Kamakoti)学長との間で了解覚書(MoU)が調印された。

ワドワニ・スクール・オブ・データサイエンス&AIは、人工知能(AI)に特化した世界トップクラスの学校になるというビジョンを掲げ、データサイエンスやAI関連の政策分野について政府や政策立案者に助言することも目指している。

カマコティ学長は「AIとデータサイエンスが主役となるインダストリー4.0の到来に伴い、データサイエンスとAIのための学校の必要性は極めて重要です。IIT-Mは責任あるAIを含むニッチ分野に取り組むため、多くの学部の教授陣が手を携え、この学際的なスクールを立ち上げました。スニル・ワドワニ氏とそのご家族が、彼らの財団を通じて11億ルピーもの寄付を行い、この学校のスポンサーとなってくれたことに深く感謝しています」と述べた。

ワドワニ氏は「AIと社会的インパクトは私にとって大切なものです。これらの分野の基礎研究と応用研究に焦点を当てたデータサイエンスとAIの専門学校の必要性を強く感じており、母校に貢献できることを光栄に思っています。科学技術の進歩によりインドは計り知れない可能性を秘めており、AIや関連科学において世界のリーダーになることができます」と語った。

ワドワニ・スクール・オブ・データサイエンス&AIへの入学開始は2024年7月を予定しており、英国バーミンガム大学とのデータサイエンスとAIに関するジョイント修士課程と国際学際修士プログラムも実施予定だ。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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