インドのマハラシュトラ州政府は、農業、医療、教育分野の問題に関して人工知能(AI)を活用するため、検索エンジン大手のグーグル(Google)と了解覚書(MoU)を締結したと発表した。インドのAI関連ポータルサイトINDIAaiが2月14日付で伝えた。
MoUはマハラシュトラ州政府の副首相であるデヴェンドラ・ファドナヴィス(Devendra Fadnavis)氏、グーグルインド(Google India)社のカントリーヘッド兼バイスプレジデントであるサンジャイ・グプタ(Sanjay Gupta)氏、マハラシュトラ州首席秘書官のニティン・カレール(Nitin Kareer)氏によりグーグルインド社のオフィスで交わされた。
ファドナヴィス氏によると、MoUはマハラシュトラ州政府が掲げる「AIForMaharashtra」のスローガンを推進するための第一歩であり、グーグルの強みであるAIのリーダーシップとテクノロジーの知見は、マハラシュトラ州の成長と発展における新しい可能性を解き放つと期待されている。
ファドナヴィス氏は、「グーグルとのコラボレーションによって、市民が将来のためのスキルを身に付け、医療や農業などの重要な分野に革命を起こします。また、ナグプールのAI研究拠点を通して、マハラシュトラ州のAIスタートアップが繁栄できる環境を作り出します」と意気込む。
グーグルインド社は、ソーシャルメディアへの投稿で、テクノロジーは経済や社会、人々に対して無限の利益をもたらす可能性があると述べている。市民に力を与え、新たな機会を創出し、イノベーションエコシステムを構築するAIソリューションについて、マハラシュトラ州政府と取り組めることをグーグルインド社も歓迎している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部