インド・ケララ州に起源をもつマラヤーリ人の研究者であるスレイヤ・フランシス(Sreya Francis)氏は、国際AIサミットから贈られるAlconicsソリューション・インプリメンター賞の最終候補者に選ばれた。インドのAI関連ポータルサイトINDIAaiが2月15日付で伝えた。
この選出は、人工知能(AI)のセキュリティ分野における彼女の顕著な貢献に光を当てたものだ。スレイヤ氏は、1000人を超える世界中の応募者の中から最終選考に残った5人の中の1人である。賞の最終選考は、ニューヨークで開催されるサミットの一般投票で決定される。
29歳のスレイヤ氏は現在、カナダ・オンタリオ州に在住。ファーム相互再保険(Farm Mutual Re)社の技術革新責任者を務め、AIによる人間開発の応用に焦点を当てたニッチな分野を切り開いてきた。彼女の革新的な業績は、AIを分散化するために分散機械学習や因果機械学習、ブロックチェーン技術を巧みに融合させたことである。この先駆的なコンセプトは、マイクロソフト・リサーチ・ラボ(Microsoft Research Laboratory)やIBMリサーチ(IBM Research)社をはじめとする一流の研究所や世界の産業界に受け入れられている。
インド・スリッカカラにあるモデル・エンジニアリング・カレッジの卒業生であるスレイヤ氏は、AIの安全性とセキュリティに焦点を当てた国際会議に積極的に参加している。技術的な専門知識だけでなく、AI分野の若い女性のメンターとして、また電子データ交換の提唱者としても活躍している。スレイヤ氏の多様性の推進に関連した活動は、ファーム相互再保険社の多様性と公平性に関する委員のメンバーとしての役割に反映されている。
スレイヤ氏は、こうした活動に加えて、ウィプロ(Wipro)社やパナソニックAI(Panasonic AI)社、タタ・エルクシ(Tata Elxsi)社などの業界大手と協力し、AIとロボット工学に関するプロジェクトも主導している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部