2024年03月
トップ  > インド科学技術ニュース> 2024年03月

博士課程大学院生らが対象、STEMM教育の変革リーダーシップでワークショップを開催 インド

インド工科大学デリー校(IIT-D)は、指定カースト(SC)と指定部族(ST)出身の大学院生を対象にした「STEMM教育における変革リーダーシップ(TLS)ワークショップ」を2月14~16日の3日間、開催した。

TLSワークショップは、インド工科大学(IIT)、国立工科大学(NIT)、その他の高等教育機関のSC/ST出身の博士課程2年生以上に在籍する学生を対象に、IITやNIT、その他の高等教育機関の教員公募への応募を奨励することだ。IIT-D学部長のナラヤナン・クルール(Narayanan Kurur)教授を委員長とする科学委員会は、ワークショップのために国内にある教育機関の電気工学、機械工学、土木工学分野に在籍する大学院生30名を選抜した。期間中、学生たちは、研究発表や授業のデモンストレーションを行うとともに、教員からの指導やアドバイスを受けた。

ワークショップではフリーディスカッションも行われ、地域社会との関わりを通してインパクトを与えること、健康に関連した格差、教師のプロフィールを作成する際の課題、提案書の書き方や新技術の商業化に関わること、英語、自己紹介の不安などについて話し合われた。

ワークショップの呼びかけ人であるIIT-D人文社会科学部兼IIT-Dカースト平等イニシアチブ顧問の ヤシュパル・ジョグダンド(Yashpal Jogdand)教授とIIT-D化学科兼SC/STセル議長のプラヴィン・インゴール(Pravin Ingole)教授は、今回の取り組みやワークショップの開催にあたってIIT-DやIIT-Dの機械工学科、土木工学科、電気工学科の教員から支援があったことに感謝の意を表した。

IIT-Dのディレクターを務めるランガン・バネルジー(Rangan Banerjee)教授は、「このワークショップを通して、博士課程の学生が自信を深めて、各分野における将来のリーダーとしての頭角を現すための力を付けることを期待しています」と述べた。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る