2024年05月
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規制のサンドボックス導入で革新的技術を促進 インド

インド通信省は4月12日、規制のサンドボックス(RS)を通して、革新的な技術やサービス、ユースケース、ビジネスモデルを奨励するインド電気通信規制庁(TRAI)の提言を発表した。

5G/6Gやマシンツーマシン通信、人工知能、モノのインターネット、バーチャルリアリティなど、新たな技術開発の観点から、新しい技術やサービス、ユースケース、ビジネスモデルをネットワーク上で試し、既存の機能やプロセスを改良できる環境を提供する必要がある。インド電気通信省(DoT)は2023年3月10日、この差し迫ったニーズに対応するため、TRAIに書簡を送り、デジタル通信業界における新しいサービスや技術、ビジネスモデルのための規制のサンドボックスの枠組みに関する奨励を要望した。要望を受けTRAIは2023年6月19日、コンサルテーション・ペーパー(CP)を発表し、利害関係者からの意見を募集した。

RSは、従来のラボテストやパイロット試験では規制があり不可能であった通信ネットワークや顧客リソースへのアクセスを可能にする。現在、多くの国の規制機関は、RSの枠組みを設けている。インドにおいても新しいアイデアのフィールドテストのためのRSの枠組みを提供することで、起業家に対して国内だけでなく世界のデジタル通信産業におけるソリューション開発の促進を狙う。

このRSの枠組みは、他省庁の協力を得て、分野横断的な協力を利用することを規定している。TRAIの提言は、デジタル通信セクターの事業体が構造化された方法で連携できるようにRSの枠組みを提供することで、関係機関の取り組みを促進することが期待される。提言内容は、TRAIのウェブサイト(www.trai.gov.in)に掲載されている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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