インド科学技術省は4月23日、科学産業研究機構(CSIR)がアースデー記念行事の一環として、ニューデリーのラフィ・マルグにあるCSIR本部ビルにインド最大の気候時計を設置し稼働させたことを伝えた。
(出典:PIB)
気候時計はエネルギー・スワラジ財団から寄付され、地球環境が限界を迎えるまでのタイムリミットをカウントダウンする。このイベントは、気候変動とその影響に対する認識を広める活動を進めるCSIRの目的を象徴するものだ。
財団の創設者であるインド工科大学ボンベイ校のチェタン・シン・ソランキ(Chetan Singh Solanki)教授は、「全ての国民がエネルギーリテラシーを身につけることが急務であり、国民はエネルギーの消費を控える、もしくは最小限に抑えるための行動を取る必要があります」と語った。
インドの地球科学省元長官で国立高等研究所所長のシャイレーシュ・ナヤック(Shailesh Nayak)博士は、CSIRのAMRIT(Accelerating Modern Research, Innovations and Technologies)レクチャーにおいて、「地震誘発の秘密を解明する」と題する講演を行った。このレクチャーは、CSIRをはじめとした国内の研究開発組織で活躍する科学技術分野のリーダーのアイデアや考えを学ぶ場である。
このAMRITレクチャーで挨拶をしたCSIRの事務局長であるN・カライセルヴィ(N Kalaiselvi)博士は、「アースデーは環境を保護するためのリマインダーの役割があります。そして、CSIRとエネルギー・スワラジ財団が交わした了解覚書(MoU)の下、CSIRの多くの科学者やスタッフがエネルギーリテラシーに関する教育を受けています」と語った。財団から提供された気候時計は、CSIRに関連する多くの研究所に設置されている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部