3AIホールディング株式会社(3AI Holding Limited)とSMLインディア(SML India)社により、インド向けにカスタマイズされた生成AI(Gen AI)技術を活用したGen AIプラットフォーム「ハヌーマン(Hanooman)」が共同開発された。インドのAI(人工知能)関連のポータルサイトINDIAaiが5月10日に伝えた。
Gen AIは、機械学習を使って新しいコンテンツを生成するAI技術で、Hanoomanは、「大規模言語モデル(LLM)」と「統合合成マトリックス」を用いて、ユーザーが必要な情報を簡単に手に入れられるようにする。これにより、複雑なデータも使いやすく変換される。翻訳機能に加え、カジュアルな会話、専門的なアドバイスの提供、コーディングなどの複雑な作業、家庭教師サービスなど、幅広い機能を提供する。
Hanoomanという名前は、ハヌマーン神の忠誠心と力強さを象徴しており、多くの人々に役立つAI技術を提供することを目指している。初年度の目標ユーザー獲得数は2億人である。
Hanoomanの運用能力を強化するために、SMLインディア社は、ヒューレット・パッカード(HP)社、ナスコム(NASSCOM)社、ヨッタ(Yotta)社などの業界の主要企業と提携した。ヨッタ社は、インターネット経由でコンピューター部品であるグラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)を利用できるシステムを提供し、ナスコム社は、AIスタートアップの支援、フィンテック技術の推進、大学との連携、研究プログラムの参加などを支援する。
Hanoomanは、インドの12言語を含む世界の98言語に対応し、インドの豊かな言語と文化の多様性を活かしながら、同国のGen AIエコシステムの発展を目指している。Hanoomanは、誰でも自由に使えるオープンソース版と、特定のニーズに合わせて使う企業向け版の両方を提供し、医療、組織管理、金融サービス、教育などの分野に対応する。現在、アンドロイドユーザーは無料版のHanoomanをウェブとアプリで利用でき、今後iOS版とプレミアムサブスクリプション版もリリース予定されている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部