インド地球科学省(MoES)は6月21日、地球科学相が、アヌサンダン国家研究財団(ANRF)が完全に機能すれば、研究や開発に多大な変革をもたらし、産業界や学術界を含む官民統合の架け橋が可能になると表明したことを発表した。
(出典:PIB)
これは、インドを訪問中の米国立科学財団(NSF)長官のセトゥラマン・パンチャナサン(Sethuraman Panchnathan)博士が首都ニューデリーを訪れた際に、ジテンドラ・シン(Jitendra Singh) 地球科学相が発言したものである。
科学技術相(独立担当)や地球科学相(独立担当)、首相府閣外大臣(MoS PMO)として原子力省や宇宙省、MoS人事、公共苦情、年金を担当する同相は、「インドは科学的な洞察力が不足しているわけではありません。インドには科学技術の発展を支援し、研究開発に携わる人々を動機付ける環境が欠けていました」と述べた。そして、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相のリーダーシップとビジョンが、適切な環境の提供を可能にし、革命的な変化により、インドを世界の最前線に押し上げたことを紹介した。
また同相は、民間セクターのプレーヤーを支援し奨励するため、国家地理空間政策の策定とドローン規制を緩和する政府の取り組みを説明した。ANRFに関しては、インドの研究開発を拡大させる政府のビジョンと計画を示し、官民双方の努力を結びつける架け橋としての機能持たせ、世界クラスの技術革新を開発する多国籍の共同事業を形成する方針であるとアピールした。
インドではまた、民間企業に宇宙セクターを開放し、イノベーションを支援していると述べ、宇宙スタートアップの台頭はその証左であり、彼らの貢献は特筆に値するとした。さらに、人工知能(Al)や機械学習(ML)、量子技術などの次世代技術におけるインドの最近の進展を示し、「インドは次世代技術において世界の他の地域と渡り合えます」と語った。
パンチャナサン博士は、インドが研究開発や未来型プロジェクト、テクノロジー分野において変革をもたらす努力をしていることに信頼を表明し、科学分野における国際協力を一貫して支援していることに感謝の意を伝えた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部