インド北東州開発省(NoDNER)は7月24日、同省のスカンタ・マジュムダル(Sukanta Majumdar)大臣が下院(Lok Sabha)の質問を受けて、北東地方(NER)の道路・交通インフラ開発プロジェクトの整備状況を書面で回答したと発表した。
この書面では、主に以下の道路、空路、鉄道、水路の整備状況について報告されている。
道路整備: 北東地域道路開発特別促進プログラム(SARDP-NE)やバーラトマーラフェーズI(Bharatmala-I)などにより、地域内の接続性を向上させる。また東西回廊プログラムによりインドの他の地域との接続性を改善する。
空路整備: NERの空港の数は2013年の9カ所から2023年には17カ所に増加した。運行便数も過去10年間で113%増加した。民間航空省が地方都市の航空路線を支えるために設けたUDANスキームの下、固定翼機とヘリコプターのための194の航路が許可された。これにより観光客や投資家を引き付け、ビジネスの利便性を向上させた。
鉄道整備: NERとインドの他の地域の鉄道接続を改善するため、NERの全域または一部を対象とする総距離1368km、総事業費7492億2千万ルピーの鉄道インフラプロジェクト(13路線の新規線路、5路線の複線化)を進めている。これら18路線のプロジェクトは、計画、承認、建設のいずれかの段階にあり、そのうち313km分は着工され、2024年3月までに4054億9千万ルピーの支出を行った。
水路整備: インド港湾・海運・水路省(MoPSW)は港湾を軸とした産業開発を推進するサガルマラ(Sagarmala)プログラムの下、NERの発展のため総事業費100億ルピーを超えるプロジェクトを立ち上げた。現在NERには合計20本の水路が稼働し、過去10年間で19本の水路が整備された。またアッサム州のクルア、バハリ、ドゥブリ、ギジャン、ガゴール、マトモラの6カ所に31億ルピー相当のフェリーターミナルを整備することで、通勤客の輸送ニーズに対応し、現在の輸送のボトルネックを緩和する。
MDoNERは、この他NERの開発のために、北東特別インフラ開発計画(NESIDS-Roads)、アッサム特別パッケージ(ボドランド領域協議会、ディマ ハサオ自治協議会、カルビ アングロング自治協議会)、北東評議会(NEC)スキームなど、さまざまな計画やパッケージを実施しており、それらの下で道路や輸送プロジェクトが認可されている。MDoNERの発足以来、上記の各整備プロジェクトを含む1980プロジェクト、2324億780万ルピー相当が事業化されている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部