2024年10月
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グーグル社、タミル・ナードゥ州とAIイノベーション推進で提携 インド

グーグル(Google)社とインドのタミル・ナードゥ州政府は、同州での人工知能(AI)によるイノベーションを推進するための了解覚書(MoU)を締結した。インドのAI関連のポータルサイトINDIAaiが9月2日に伝えた。

この提携は、AIスタートアップ支援、スキル開発、産業エコシステムの強化に焦点を当てており、主に中小企業(MSME)の支援を目指している。また、タミル・ナードゥ州がAIと先端電子製造の主要拠点として成長するための重要なステップとなる。このパートナーシップにより、AIを活用した革新の促進や、特に製造業における産業エコシステムの強化が期待されている。これにより、タミル・ナードゥ州がAIおよび電子産業をリードする世界的な存在として成長することを目指す。

グーグル社は、タミル・ナードゥ州の投資促進機関であるガイダンス(Guidance)社と連携し、最先端技術とリソースへのアクセスを支援することで、個人、企業、政府機関がAIを活用し、持続的な成長を実現できる強力なAIエコシステムの構築を目指す。

TRB・ラジャア(TRB Rajaa)産業大臣は、同州で生産されるグーグル社のスマートフォンPixel 8を例に挙げ、AIの製造業への統合の重要性を強調した。同大臣は、「タミル・ナードゥAIラボのもとでのグーグル社との協力は、タミル・ナードゥ州をAIと先端電子製造の拠点としての成長させる重要な節目です。技術を活用して私たちの州を未来へと推進しています」と述べた。

この提携には、Pixel 8の継続的な製造、AI関連スキルの開発、グーグル社のスタートアッププログラムを通じたAIスタートアップへのメンターシップやネットワーキング支援が含まれている。

さらに、グーグル社とそのクラウドパートナーは、タミル・ナードゥ州のMSMEと協力し、Google CloudのAI機能を活用して、アクセスの効率化、プロセスの自動化、意思決定の改善を促進する。この協力関係は、タミル・ナードゥ州における革新、経済成長、デジタル分野でのエンパワーメントを促進する取り組みである。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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